ロックバンドKISSの初代ギタリスト、エース・フレーリーが亡くなった。

KISSの熱心なファンというわけではないが、エース在籍時のKISSには思い入れがあり、訃報は思いのほかショックだった。

中性的で色っぽいエースは独特の存在感があり、4人のキャラクターの絶妙なバランスがKISSの大きな魅力の一つだった。ステージ上のエースは内股気味でけだるそうに動き、一番ミステリアスに見えた。
昔は、エース・ヒューレイ(?)と表記されてたように記憶している。

KISSの思い出と言えば、高校時代に同級生の男子たちがバンドを組んで、文化祭でKISSの曲を演奏したことがある。制服(開襟シャツに黒のズボン)にあのメイクをしてステージに出たのだが、私はギターのメイクを担当することになり、エースの写真を見ながら銀色と黒のポスターカラー(後で肌荒れがたいへんだったかも)で、ぶっつけ本番のメイクをした。「ポールだったら簡単なのに・・・」と思いながら悪戦苦闘した記憶がある。
KISSの曲もろくに知らないままステージを見たが、演奏が上手かったのか下手だったのかよく分からない。「C’mon and Love Me」「Nothin’ to Lose」を演奏したのは覚えている。(ちなみに彼らの他にステージでは、目立つ系の女子たちがキャンディーズやピンクレディーの踊りを披露していた)

他にもクラスのちょっと尖がった女子たちがKISSやQUEEN、AEROSMITHのファンで、1977年のKISS初来日の時に、福岡の九電記念体育館でのライブに行ったという。彼女たちはバンドを演った男子たちとも仲が良くて、KISSのメンバーがそれぞれのソロ・アルバムをリリースした時に、分担してそれぞれの推しメンバーのアルバムを1枚ずつ購入して互いに交換して聴いていた。私はポール・スタンレーのアルバムだけカセットに録音したものをもらって、けっこう聴いていた。後にCD化された時に購入して、今でも手元にある。
あの時のみんな、どんなオジサン、オバサンになってるかな・・・熱心なファンだったから、今回のエースの訃報を耳にして感慨深いことだろう。

話をエースに戻そう。
長いことKISSのステージ上の姿しか知らず、素顔のエースの写真を見てもこれが彼だと未だにピンと来ないのだが・・・・高笑いするエース(笑い上戸?)ばかりを編集した動画がSNSに流れてきて、ステージとのギャップに今更ながら驚いた!

スペースマン・エース どうぞ安らかに。
(1951.4.27~2025.10.16 享年74歳)


「SHOCK ME」


Ace Frehley Guitar Solo Tokyo Japan 1977