PINKのブログに何故、突然ジェジュン・・・と疑問を持たれるかもしれないが、少しでも興味があればお読みいただければと思う。

私は2013年頃からジェジュンのファンである。
ジェジュンは元・東方神起のセンターで、2018年からソロ歌手として日本で再デビューし、バラエティ番組にも出ているので知っている方も多いだろう。
2010年の分裂から日本で再デビューするまでの道程は一言ではいえないほどの苦労があった。今でも韓国での歌手活動にはたくさんの障害がある。SMエンタテイメントという巨大組織に反旗を翻した報復は大きいのだ。(ジャニーズを辞めたタレントが干されるようなもの)

 

ジェジュンは以前から熱烈なHYDEファンで、自分のツイッターのトップ画像は、長年HYDEのタトゥー(背中の羽根模様)の写真で固定されている。彼自身もデザインは異なるが、羽根模様のタトゥーを背中の同じ場所に入れている。

2015年から約2年間兵役を務めたが、入隊直前に共通の知人を介してHYDEに会う機会を作ってもらい、念願叶って会うことができたそうだ。
日本の芸能界に戻ってからは、HYDEにも可愛がってもらっており、HYDE主催のハロウィンパーティーでも「ピンク・スパイダー」「グラマラス・スカイ」や「Forget-me-not」のカバーを歌っている。

>>ハロウィーン・パーティ記事

 

HYDEといえばラルク・アン・シエル、ラルクといえば岡野ハジメとは縁が深い。
もし岡野氏がラルクをプロデュースしなかったら、どうなっていただろう。ラルクのサウンドはまた違ったものになっていたかもしれないし、ここまで大きくブレイクしなかったかもしれない。そして、ジェジュンの心に引っかからなかったかもしれない。
ジェジュンのステージを見ていると、あきらかにHYDEの影響を受けていると感じることがある。歌う表情の中にHYDEが透けて見える時があるのだ。ライブDVDを見まくったに違いない。どこまで好きなんだよ★★★
その前の世代の影響を受けて、次世代がまた自分たちの音楽を作っていく。そういう流れの中で、ジェジュンはJ-POP、J-ROCKの系譜に入る人だと位置づけている。

元・東方神起ということでアイドル的に見られることもあるし、芝居もできる多彩な人なので使い勝手のいいタレントとして見られがちだが、彼は非常に歌唱力のある歌手であり、作詞・作曲も手がけるアーティストである。日本での活動も出稼ぎK‐POPとは一線を画し、日本に住居を構えて取り組んでいる。

私はジェジュンの韓国語のソロ・アルバムを聴いて「耳落ち」した。
韓国語は殆ど理解できないが、人の感情を揺さぶる叙情的なロックを歌う。複雑な生い立ちや波瀾万丈の人生が、彼の歌に切なさや彩を与えているのだと思う。

日本のアルバムも2枚出ているが、現時点では入隊前にリリースした3枚の韓国のソロアルバムの方が好きだ。自分を押さえつけるものに反発する強烈なロックのエネルギーに溢れている。歌う機会を奪われた当時の不遇な状況をバネに生み出された傑作のアルバム群だ。
ちなみに、アルバムの1枚にはGLAYのTAKUROが書き下ろした曲が収録されている。いずれ日本語歌詞でリリースされることを願っている。

今はまだ女性誌の表紙になることが多いが、いずれアーティストとして認知され、音楽雑誌のカバーを飾るような存在になって欲しい。