2022年夏、ウォン・カーウァイ監督の映画「恋する惑星」「天使の涙」「ブエノスアイレス」「花様年華」「2046」5作品が4Kで公開された。

『WKW4K ウォン・カーウァイ4K 5作品』オフィシャルサイト>>

この中で「花様年華」はDVDも手元にあるのだが、マギー・チャンの溜息が出るほど美しいチャイナドレス姿をもう一度スクリーンで見たくて、わざわざ映画館に足を運んだ。
元ミス香港2位のマギー・チャンは美脚でスタイル抜群、体の線が出るチャイナドレスの数々を着こなしていて眼福。

ウォン・カーウァイの映画で過去に見たその他の作品は、「恋する惑星」「2046」「マイ・ブルーベリー・ナイツ」の3本。音楽がとても印象的で、「花様年華」「2046」はサントラのCDを持っている。
「花様年華」は1960年代の香港が舞台、「2046」はその続編的な不思議な映画。SF的な映像もあり、時系列が行ったり来たりする。木村拓哉も出演している。
「花様年華」では、当時の流行歌と思われる中国語の曲、ナット・キングコールのラテン系の歌などが流れ、「2046」ではナット・キングコール、コニー・フランシス、ディーン・マーティンの歌、オペラのアリア、ラテンのムード音楽などが使われ、ラテン、西洋、アジアが混じり合った濃厚な雰囲気が漂う。1960年代の香港をリアルに知るわけもないが、懐かしく陶酔しそうになる。そして両作品とも、梅林茂の曲が使用されている。

 


「2046」で流れていた「パーフィディア/PERFIDIA」。ウォン・カーウァイのお気に入りの曲で、他の作品でも使われているらしい。この甘美な曲の題名は、裏切り、背信という意味。
映画で使われていたのは、ザヴィア・クガート楽団の演奏によるもの。他にもたくさんのアーティストが演奏しており、変わったところではベンチャーズ版もある。

 


コニー・フランシスの歌うラテンの名曲「シボネー」。サウンドトラックには上述のザヴィア・クガート楽団の演奏も収録されている。

 


ナット・キング・コールの曲は「花様年華」で数曲流れるが、「キサス・キサス・キサス」はそのうちの1曲。「2016」では「クリスマス・ソング」が使われていた。

 

「花様年華」は不倫の一歩手前で揺れ動く男女を描いた映画だが、二人が結局一線を越えたのか否かは分からない。
屋台、女のヘアスプレー、男のくゆらす煙草、にわか雨、蒸し暑さに汗ばむ肌・・・いろいろな匂いが感じられ、濃厚なラテンの曲とあいまって、とても官能的且つ禁欲的な映画。

 

映画の中でこういうシーンは出てこない↑