矢壁アツノブ(カメ)
PINKのドラム等を担当している通称カメちゃんです。マン画のキャラクターにボクとよく似ているカメというヤツがいたらしく、そう呼ばれるようになりましたっ!

ホッピー神山(ホッピー)
キーボードのホッピーです。私の名前の由来は18歳の頃にさかのぼります。当時参加していたバンドのステージの後、安くて量の多い”ホッピー”というお酒をガンガン飲んでました、ある日突然、ホッピー神山と紹介されたわけ。それが雑誌に載ってしまって、そのまま現在に到るというものです。なんかリング・ネームみたいで恥ずかしいんですけど、実際の話。

カメ ホッピーに会ったのはボクがビブラトーンズにいた頃かな。プロフェット5を初めて見て、ビックリした。

ホッピー 当時で、170万円ですからね。

カメ だからさ、スゴイお金持ちだという印象がある。

ホッピー ボクの周りは皆10年選手のミュージシャンばかりだったから、同世代のヒトとやるのはそれが初めての経験でした。ファッションぽいロックのとらえ方が衝撃でしたね。

カメ PINKは出た音がおもしろけりゃイイやっていうバンドなんだよね。

ホッピー 皆が自分のスタイルを持ってるから、お互いに新鮮でいられる。だからお茶をニゴすところがない。

カメ 今度の3枚目のアルバムは、ロンドンでトラックダウンをやることになりまして、多少浮かれてます。

ホッピー 向こうでライブやる予定もあるんだよね。だけど、とにかく行くことがウレシイ。メンバーの中には手持ちの機材が買物のジャマになるとか、リハーサルするより買物したいとか(笑)。

カメ 当然、観光気分ですね。

ホッピー でも、念願はやっぱり1等賞ですね。

カメ シャーデーなんてちょっと前はボクらと同じように”インクスティック”に出てたのに、今やグラミー賞。

ホッピー 日本からもワールド・ワイドなバンドが出なきゃウソだよね。ベスト・テンでは志が低すぎるよ。

カメ それとは別に、シングル・ヒットをここらで一発出したい気がするね。

ホッピー ウン。幅広い層にアピールするにはシングルは必要だと思うし。

カメ ワールド・ツアーの中に、ジャパン・ツアーがある、というのが理想。でも、ツバキハウスでもやる(笑)。

ホッピー チケット1枚20万円(笑)。

カメ それでも”見たい!”と思わせるバンドになる。真剣デス!

(撮影・藤田修平/文・佐野郷子)

「GB」1986年9月号掲載