「プラスチックスの上昇と下降、そしてメロンの理力・中西俊夫自伝」より
【ショコラータ】
1982年に結成されたバンド。
イタリア語「Cioccolata」はチョコレートの意。
ボーカルで当時、国立音大声楽科在学中だった、かの香織がイタリア語歌詞で歌い、イタリア・オペラの要素を取り入れていたスタイルだったため、当初「ニュー・ウェイヴ・カンツォーネ」と称されていた。
元々は早稲田大学の音楽サークルから出発しており、もちろんフロントに立つヴォーカリスト、かのの魅力もさることながら、初期ギタリスト渋谷ヒデヒロの個性や、途中から参加したキーボーディスト・渡辺蕗子の類まれなる才能によってまとまりを見せていたようにも思われる。
ベーシストが岡野ハジメから横山英規に変わって、サウンド傾向はやや異なるものとなった。本書でたびたび触れられるカセットマガジン「TRA」(伊島薫、丸紅退職後の式田純、ミック板谷らによる)、その「TRA Cioccolata Special」(83年)が、実質的なデビュー・アルバムのようなものだったが、85年にキングレコードからメジャー・デビューした際には、初期からは大きく音楽性は変化している。
(宅八郎氏によるショコラータの解説)
「STUDIO VOICE」クラブカルチャー伝説80’sより
ピテカンのフライヤー用に伊島薫によって撮影されたピテカンのハウスバンド達。右からMELON、Water Melon Group、かの香織らによるショコラータ。この他ミュートビート、高木完らによる東京ブラボー!も活躍した。
(2004年8月号)
ショコラータの断片(2)~かの香織、ピテカンとバンドについて語る>>
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