英国のライム・レコードから『SOUL FLIGHT』の英語バージョンを発売する事になったPINKは、発売に先がけ、”BUSBY’S CLUB”にて10月7日、お披露目のライヴを行った。いわゆるコンベンション形式で、一般の観客相手ではなかったのだけど、向こうの音楽のプロ相手に、アンコールも出たということで、まずまずのライヴだったのではないかと思う。(実際に観てないので、詳しく報告は出来ないのが残念!)

演奏は10曲、アンコールが2曲。こちらで用意していった曲目の中から、『ZEAN  ZEAN』が削られた。今回出すシングルが『SOUL FLIGHT』なので、それが一番目立つ選曲でなければ、という向こうのスタッフの要請があったからだ。物事の方向性、やり方をハッキリ打ち出して来る姿勢に、「なかなか言えない事だよね。」と、カメさんは感心していた。結局アンコールで『ZEAN  ZEAN』は演ったのだけど、いつもと全く違うスタッフとシステムに触れた事は、彼等にとっても、それなりに意義のあった事だと思う。

でも、PINKのサウンドなら充分海外でも通用するだろうな。日本という狭いテリトリーの中だけで終わるには余りにも勿体ない。メンバー一人一人が、こんなにもクオリティーの高いセンスを持ったバンドはそう滅多にあるもんじゃない。こういうバンドには本当に外に出て頑張って頂きたいなと思う。でも実際、彼等自身は、特にその辺に拘る事なく、実にのらりくらりとしているのだ。

前にインタビューした時、海外でやる事には大いに興味があると言っていた。でも、「出来れば仕事じゃなくて、完全に遊びで行く方がいい」と付け足された。この辺が、いかにもPINKしてる。今回も行く前から、「ライヴより買物が楽しみ」なんて言ってた人もいるくらいだし・・・。まぁ、ロンドンでライヴやるからって、今更、取りたてて緊張する様な人達じゃないもんね。余裕と言うか、不真面目というか(笑)。

何はともあれ、一応まずまずの手応えを持って帰って来た彼等一人一人に、ロンドンの土産話をして貰うことにした。(渋谷クンが病気で、会えなかったのが残念ですが・・・・・。)

メンバー全員が初めてのロンドンという事で、ライヴの話と、ライヴ以外の時間をどうやって過ごしたのか聞いたところ、5泊7日で、ライヴとリハとフォト・セッションで殆どの時間を費やされたという超ハード・スケジュールの為、ほとんどゆっくり出来なかったと、皆文句をタラタラ。
(それでも岡野さんだけは精力的に歩き回った様ですけど。)とにかく、食事がマズかった、もっとフリータイムが欲しかったなど、帰って来てからも、相変わらず言いたい放題。そして「ロンドンに住んでみたい」と言ったのは、やっぱり岡野さんだけだった。

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