「FM NOW~タイプは違うが、FMを熱くする5組」という記事の中で、野本直美、麻倉美稀、宗次郎、小田和正と共に紹介されている。
イギリスのRIMEレコードから、『SOUL FLIGHT』(英語版)の発売が決まり、そのプロモーションを兼ねて昨年10月に渡英。ロンドンでライブをやったところ大成功と、破竹の勢いで活躍するPINK。この1月28日には待望の3作目『PSYCHO-DELICIOUS』が発売になる。たたみこむリズムと官能的なメロディーがアンバランスながら調和をもち、PNKならではの極めつけのポップを感じされてくれる。
「バンドとしてやることはすべてやった。あとは売れるだけです」とはベースの岡野ハジメ。86年12月末の渋谷公会堂でのコンサートは、満員の観客のリアクションに確かなものを感じた。
「以前はライブじゃガチガチになったけど、ツアーとかで慣れまして・・・、性格が悪くなり客をだますのがうまくなりました」と笑うが、そんなライブのノリまでも今回の作品に込められている。一瞬の音と音とのせめぎあいといったものが端々にあり、実にスリリングだ。
「世界中の人がPINKの作った新しいリズムを取り入れねば、と思うようなものを作りたいし、できる」とドラムの矢壁アツノブ。
黒人も思わず踊るダンス・チューン。「リクエスト・アワー」で要マークだ。
「FMレコパル」1987年1/26号掲載