「Soundall」掲載【TOKYO LIVE SCENE~東京ナイト。冬休みの課題はライブハウス写真日記、てん末】より。


ミスターS-KENが月1度開いている”ニッポニーズ・ナイト”は実に愉快な、それでいて見世物小屋的恐怖もある、正しい催しである。今夜の出し物はPINK。PINKをバックに戸川純嬢も歌い舞えば、竹中直人まで出てくる。こりゃサーカスだ。
竹中めあての客もいただろうが、ああいうギャグのファンが日本のロック・ファンと重なりあってんだなぁ、と実感。竹中のコーナーで彼をグルリと取り囲んだ若人は、音楽にも同質のエンターテインメントを求めておるのだろうか。初めて見たPINK。例のリズム問題が少々気になる。ステージに余裕がない。これ、スロー・ナンバーやればいい、ていうようなウブな問題じゃないのよ。シェイプアップ、まだまだ出来るハズだ。
(以下略)

「Soundall」1984年2月号掲載

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