1986年8月に発行された宝島の「ザ・ロッカーズ 日本ロック・バンド完全カタログ」より、PINKの紹介ページを掲載。
表紙はラフィン・ノーズのチャーミー、裏表紙もラフィン・ノーズ。

 

83年頃”オピンク兄弟”等の名前で東京のナイト・クラブ、ディスコを中心に”ニッポニーズ・ファンク”などと呼ばれながら活動していたPINKだが、メンバーはビブラトーンズ、ショコラータ、戸川純、東京ブラボー等のバンドでもゲスト参加したり、またCMやスタジオ・セッション等でも活躍していたが、現在はYMO以降のモダーン・ミュージック派の最先端を行くバンドとして、各方面から高い評価を集めている。
メンバーは福岡ユタカ(v)、岡野ハジメ(b)、矢壁アツノブ(d)、ホッピー神山(k)、スティーヴ衛藤(p)、渋谷ヒデヒロ(g)の6人。
2枚のシングルをリリース後、レコード会社をムーン・レコードに移籍し、85年5月ファースト・アルバム『PINK』を、86年2月セカンド・アルバム『光の子』を発表している。
バンドのコンポーザーでもある福岡のハリのあるヴォーカルと、強力なダンス・ビートに叙情性あふれるメロディ、SF的ロマンを感じさせる歌詞作りなど、バンドとしても独自の個性と音楽性を展開していると言える。各メンバーともセッション、プロデュースにと大活躍だが、岡野はちわきまゆみ、ウィラード等のプロデュースで注目を集めている。

PINKは巻頭カラーページにも掲載されており、この時期勢いのあったアーティストの顔ぶれが分かる。

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