1984年7月に発行された宝島の「ザ・ロッカーズ 日本ロック・バンド完全辞典」より、PINK、ショコラータ、ビブラトーンズ、東京ブラボーの紹介ページを掲載。まだレコードデビュー前で、メンバー達がPINK一本の活動に移行する過渡期。
表紙は鮎川誠。

PINK

ピンク兄弟、おピンク兄弟などの名前でツバキ・ハウスを拠点に”ニッポニーズ・ファンク”などど呼ばれながら活動を続けていた彼らだが、現在はPINKという名でパーマネント・バンドとしてライヴを行っており、メジャー・レコードからのデビューも予定されている。
メンバーは福岡ユタカ(v)、矢壁カメオ(d)、岡野はじめ(b)、ホッピー神山(k)、スティーヴ衛藤(p)に、レギュラー・ゲストで渋谷ヒデヒロ(g)が参加する形態。またサックスの横山英規もステージに参加する。
福岡、矢壁、ホッピーの3人はビブラトーンズ、岡野はショコラータや東京ブラボーにもゲスト参加している。ライヴでの迫力あるファンキーなノリはなかなかのものがある。

ショコラータ

ショコラータは’82年、ギターの渋谷ヒデヒロを中心に結成されたグループ。メンバーは渋谷ヒデヒロ(g)、カノ香織(v)、塚原卓(s)、市川マサズミ(d)、岡野はじめ(b)、渡辺蕗子(k)。
何と言ってもショコラータのユニークな点は、ヴォーカルのカノ香織が歌うイタリア語ソング。一部では”オルターナティヴ・カンツォーネ”などとも呼ばれているが、国立音大の声楽科に在籍し、小さい頃からグレゴリオ聖歌を好んで歌っていたというカノ嬢と、ヨーロッパの’30年代あたりを連想させる世紀末的サウンドは不思議な魅力を放っている。
’83年10月、カセット・マガジンTRAからカセットデビューし、ピテカントロプス、インクスティックなどを中心にライヴを行っている。

ショコラータの記事へ>>

近田春夫&ヴィブラトーンズ

ハルヲフォン~ソロとしての活動を経て近田春夫が新たに結成したグループ。”サウンドとかメロディとかの部分に比較して、言葉の部分が、日本のこういう音楽をやっている世界ではすごくレベルが低い”と語っていた近田が、言葉へのアプローチをより具現化している点に注目。メンバーもかなりのテクニックで各々がスタジオ・プレイヤーとしても活躍している。近田春夫(v,k)、福岡裕(p,v)、岡田陽助(g)、横山ゼンベエ(b)、矢壁カメヲ(d)、矢野ヨネ(k)というメンバーは、そのうち何人かがピンクというグループとしても活動中。

近田春夫とVIBRA-TONESの記事へ>>

東京ブラボー

’81年10月に結成されて以来、東京のナイト・クラブ・シーンで二流エンターテイナーを気取ったようなユニークな活動を続けているポップ・バンド。メンバーは、カング・チャング(v)、ミツワ(k,v)、小松(g,v)の3人で、これに準メンバーとしてピンク、サロン・ミュージック等で活躍している岡野はじめ(b)と元ヒカシューの泉水敏郎(d)の2人が加わる。
これまでジャムの日本公演のサポートや、モッズ、イミテーションのコンサートのサポートといった大きなステージから、「モダーン・コレクション」出演やライヴ・ハウスに至るまで、いわば与えられた場を自在にこなしてきている。
最近は活動が少し落ち着き過ぎの感もあり、ぜひともここらでもうひと頑張りしてもらいたいところである。カセット・マガジン「TRA 4」に一曲演奏が収録されている。

東京ブラボーの記事へ>>